佐々川流域 石橋案内会参加、石橋について
先日、行われた吉井エコツーリズムふるさとの会さん主催の石橋案内会に参加させて頂き、世知原・吉井地区の石橋を巡ってきました。
今回は「佐々川流域の石橋郡 フォト・絵画コンテスト」の中での石橋案内会でしたので、写真撮影スポットなどの説明もあり、歴史、石橋の見方など、たくさんのお話を聞くことができました。
案内役は、吉井エコツーリズムふるさとの会の末永暢雄先生。日本の石橋を守る会会員、元公立中学校教諭(美術)でもあり、石橋をこよなく愛する一人。「九州の石橋 スケッチ紀行」を出版され、九州各地の石橋を訪ねでスケッチをしてらっしゃいます。
私は、お客様をご案内するにあたって、世知原町の石橋をもっと知っておくべきだと思い、まだまだ、勉強し始めですが末永先生のお話を少しでも多く聞き、自分に何かプラスになることを見つけることができたらと思い参加しました。
【石橋めぐりをするにあたっての基本】
服装:川遊びする格好(長靴がいいです)
※杖があると、足場が悪い所で役に立ちます。
※足場が悪く、滑りやすい箇所もありますのでご注意ください。
※世知原町にはめずらしい植物や昆虫たちがたくさん生息しています。もし見かけたら、やさしく見守ってあげてください。
バスに乗って石橋めぐり出発。
参加者は、50〜70代の方々が主。ご夫婦でご参加が目立ちました。ご参加の方々やはり長靴を履いて来られてました。用意周到です。
吉井・世知原の石橋を見学、通った箇所は全部で15箇所でした。
【世知原の石橋】
現在、世知原町には16基の石橋があります。(あと2基確認中)
16基の石橋ほとんどが現役です。バスが通ったり、住民の必要不可欠な石橋です。全部の石橋の紹介はできませんが、特に魅力を感じた石橋をいくつかご紹介したいと思います。
その1.小岩橋

小岩橋は、田んぼの横の茂みを奥に入り、田んぼから田んぼへ移動するところに橋が架かってます。橋の部分が一枚石でできています。もちろん渡れます。この大きな石は約20トン位だろうと予想されてます。
では、どうやってこの石をこの高さまで乗せることができたのだろうか・・・という疑問が出てくるのでは?私も思いました。末永先生がおっしゃるには、上記の質問を若者達にすると「クレーンで持ち上げる」「ヘリコプターで吊り上げてのせる」など、現代の常識で答えが返ってくるそうです。
昔は、そういうものがなかったことが当たり前のことなので、昔の人達の知恵はかなりレベルが高かったものと思われます。ちなみに、どうやって石をのせたのかは、はっきり分からないそうです。
アーチの部分も、ご覧になられてわかられると思いますが、上手に積み重ねてあります。小岩橋の周辺は特に石垣が多く(世知原町にはたくさんあります)、独特な石垣で石垣がきれいとだと末永先生は言われてました。
その石垣みたいに、小岩橋のアーチも独特な積み方で架かっています。
大雨などで、上流から大きな石がごろごろ流れてくるので、その石を使用して橋を造ることができないか・・・という発想もあったと私は思います。小岩橋は盤石橋とも言うそうです。
(右の写真は、小岩橋周辺の石垣です。)
その2.桐の木橋

桐の木橋は、現在に至るまでほぼ架橋当時そのままの状態で残っている世知原町では、唯一の石橋です。周辺の棚田の風景とよくマッチしていると言われ、石橋周辺も下まで降りれるように、整備されています。やはり自然が多いので、トンボも種類も数十種類いるとのことでした。川では、すぐ沢ガニを発見しました。小さかったですが子供達は喜んでいました。
また、世知原町内の石橋の中で、架橋石があるのも桐の木橋だけだそうで、大変貴重な石橋です。
桐の木橋を造った方は、4・5年前に亡くなったそうで、地元世知原町の方だったとのことです。
石橋を造った。という流れから勉強したのは世知原町の石橋の3分の1は地元の方が造られたそうで、驚きました。
石橋、石垣を造った世知原町の方々は、佐賀の武雄の石工さんから教わったと言われてますが、石工さんはお城を造っている人が土台になっていて、この周辺からいくと、お城は平戸にあるので平戸石工も多く世知原町にいたという話もあるそうです。
その3.尾崎橋

尾崎橋は、大きな石の上に橋が架かっているのが特徴です。世知原町内で一番古い橋です。110才くらいです。橋は今も車が通ってます。現役の石橋です。
尾崎橋を下まで降りてみると大きな石がたくさんあります。
その4.いし橋

いし橋は、私自身初めて行く石橋でした。場所も民家のすぐ横にあって、少しわかりにくい場所ですが、橋から下を見下ろすと・・・ビックリ!橋の下に下りてから上を見上げるのもビックリ!高さ約11メートルの石橋です!
この石橋は、急な崖を下りていくのでそれこそ、杖やロープが必要になってきます。いし橋こそ下から見上げて見てもらいたい石橋なんですが、軽はずみな気持ちで行けるような所ではないので・・・ご注意しておきます。圧巻でした。
その5.曲川橋(吉井町)

吉井グリーンツーリズムさんが曲川橋周辺を整備され、ちょっとした展望所を作られてます。なので春は菜の花、秋はコスモス・・・と、「季節と石橋」を楽しむことができる石橋になってます。
その6.樋口橋(吉井町)

2連のアーチの石橋は、とても珍しいそうです。2連のアーチで思い出されるのは長崎市にある「眼鏡橋」が有名ですが、樋口橋も負けずとすごい石橋なんですよ。
まず、眼鏡橋は人は渡れますが車は渡れません。樋口橋はご覧の通り今でもバンバン車が走っています=頑丈。
2連のアーチの石橋自体、九州でも5つ位しかなくて現役の石橋は樋口橋と眼鏡橋と聞きました。

アーチの下を観察してみると、石工さん達の仕事の証(1?)、のみの跡がたくさん残ってます。
なんだかタイムスリップしたような感じになりました。

吉井町には数百個のポットホールがあります。
【感想】
山暖簾で働くようになって、世知原町の観光など調べるようになり、その中でも石橋がたくさんあるということを知り、興味がわき今回までの石橋案内会参加に至っています。すごく奥が深いです。石橋の知識は、まだ初心者ですが、石橋の魅力を多くの人に伝えるようになれたらと思います。お客様にもガイドをして石橋をきっかけに何でもいいので、楽しんで頂けたら嬉しいかなと思いました。
世知原・吉井地区は、特に大自然に恵まれた地区だと思います。今回、ご案内をして頂いた、末永先生をはじめ、吉井グリーンツーリズムの方々ありがとうございました。楽しかったです。
まだまだ、石橋について勉強したいと思います。まずは、世知原町の石橋を詳しく説明できるようにマスターします!
■平成21年11月20日掲載 取材、原稿/山暖簾スタッフ・古川








